認知行動療法を用いた子育てのイライラを解消法とは 。

子育ては楽しいばかりではなく、思い通りにいかなくてイライラしてしまうことや、ストレスが溜まってつい大きな声で怒ってしまい自己嫌悪になることもしばしば…。

子育て中のストレスに対して気付かないフリをして過ごしていると、自分でも思いもよらない行動に出てしまう場合があります。

子育て中は我慢の連続で、時にはストレスを発散させるのは子育てにおいてとても大切なこと。

しかし、一番重要なのは「ストレスを溜めないようにする」ということです。

今回は、子育てのイライラを解消するべく「認知行動療法」を用いた子育てについて解説していきます。

認知行動療法とは

子育てに疲れた…、イライラして子どもを叱ってばかり…といった悩みを持つ人にこそ取り入れてもらいたいのが「認知行動療法」という、自分で行うことが出来るストレスを軽減する心理療法です。

もちろんこの療法は医師やカウンセラーのもとでも受けることが出来ます。

自分の思考や行動の癖を知り、認知や行動のパターンを変えていくことで、生活面や子育てにおいてのストレスを軽減していくという効果があるものです。

「現実の受け止め方」や「物事に対する見方」を認知としますが、その認知を変えていく…つまり起こった出来事に対しての考え方を変えていくことでストレスを軽減させるのが認知行動療法の目的です。

うつ病やPTSDなどの精神疾患を改善する場合にも用いられている心理療法です。

なぜ子育てに取り入れるべきなの?

子育てをしている中、日々イライラすることによってストレスはどんどん蓄積されていきます。

そのストレスを軽減させるためには「日々のイライラを無くす」ということです。

それが出来たら苦労はしない!と思いますよね。

そういった時に有効となるのが認知行動療法です。

子育てをしていてイライラしてしまうのはなぜでしょう?

・子どもが言うことを聞いてくれない

・部屋が散らかりっぱなし

・偏食がひどくてご飯を食べてくれない

こういった理由があげられますね。

では「子どもの偏食がひどくてご飯を食べてくれない」を例にみていきましょう。

「できごと」「認知」「結果」に分けて考える

認知行動療法を「できごと」「認知」「結果」に分けて考えてみましょう。

「できごと」…子どもがご飯を食べてくれない

「認知」…栄養面が心配、どうにか食べさせたい。

「結果」…無理に食べさせようとして子どもが泣いてしまいさらに落ち込む、イライラする。

こういった場合に、間の「認知」に着目してください。

「できごと」…子どもがご飯を食べてくれない

「認知」…いつか食べられるようになる、今はそういった時期だから仕方ない

「結果」…食べられるものを食べたことで満足できる。子どもも笑顔でいられる。

と、このように認知を変更することで結果の感情に変化が出てきます。

結果を「落ち込む感情」「イライラしてしまう結果」にならないように考え方を変えることで子育ては見違えるようにラクになりますよ。

「良かった」を増やすよう行動を変える

子育てにおいて「良かった」と思う場面が増えると自然に「良くない」場面が減ります。

子どもが奇声をあげたり泣き続けている時は「もういい加減にして!」と怒りたくなってしまいますよね。

そういった時に、「なぜ子どもは泣いているのか」に着目することで行動が変わります。

ただ「泣いている」「奇声をあげている」だけに焦点を当ててしまうと、こちらもただイライラして怒ってしまうだけになります。

子どものなぜ?に着目して、改善してあげられることで子どもの承認欲求を満たすことができ、「良かった」が増えます。

「考え方」は変えられる

認知行動療法では、「人」や「性格」を変えることではなく「考え方」を変えることを軸にしています。

落ち込んだり、怒りや悲しい感情にならないように、ものの見方を変えたり考え方を変えていくのが認知行動療法ですが、これは子育てに限らずさまざまな場面でも有効です。

仕事先で上司に叱られたり、嫌みを言われることでイライラしたり悲しい気持ちになりますよね。

自分は嫌われているのかな…と落ち込んでしまうこともあるでしょう。

でも実は、あなたは叱られたのではなく注意を受けただけかもしれません。

嫌みではなく言い方が遠回しなだけだったのかもしれません。

このように相手はあなたが思っていることとは全く違う意味で発言している場面は多くあります。。

要は捉え方の問題です。

叱られた=何がいけなかったのか教えてもらった、と捉えることで同じ失敗をしないようにと次に生かせますよね。

こういった認知や行動、考え方を変えていくことで落ち込む場面が減り生きやすくもなります。

さいごに

ストレスと上手に付き合うためには、まずストレスを受けるような考え方を変えてしまうことが鍵となります。

自分を追い詰めてしまうような結果にならないように、認知や行動のパターンを変えてもっと肩の力を抜きましょう。

認知行動療法を自分の心のスキンケアだと思ってトレーニングしてみてください。

認知行動療法の考え方を子育てに取り入れることで、子どもも親もストレスが軽減され、今以上に子育てが楽しく感じられるようになるかもしれませんね。

認知行動療法の考え方を理解し、心のスキルアップとして子育てに取り入れてみてはいかがでしょうか。

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