こんにちは、はなぶーです!
普段、私たちは五感と呼ばれる感覚を無意識にフル活用して生活しています。
実はその中にプラスして、固有覚や、前庭覚と呼ばれるものもあり、計、七つの感覚を主に活用して生活しているのですが、今日はその中でも大事な触覚についてお話していきたいと思います。
触覚ってそもそもなに?
触覚とは文字通り、触れた時、触れられた時に感じる感覚です。
私たちは常に触覚を働かせながら生活しています。
例えば、洋服を着ている時、物を操作するとき、熱さや冷たさを感じる時にも触覚が働いています。
触覚は人間になるその昔、海に生息しているイソギンチャクなどの古代生物だった時から働いている一番古い感覚なんですね。
その当時は目や耳が働きませんから、触覚を頼りに生きていかないといけないのです。
敵を察知(逃避行動/闘争行動と呼ばれます)したり、餌を探したり、その餌を取り込んだり、外の環境の変化に気づいたりするときにビンビンに働いていたわけです。
人間になってからも、お母さんのお腹の中にいる時に一番初めに働く感覚です。
受胎後からおよそ、7週から18週にかけて完成すると言われていて、子宮壁(お腹の中)やへその緒などを遊ぶときに働いていると言わています。
人間には切っても切り離せない、遺伝子レベルで相棒の感覚なんですね。
肌の感覚じゃない触覚の原始的反応
洋服に触れる感じや、熱さなどを感じる時はイメージしやすかったとおもいます。
しかし、触覚は人間関係や外敵から逃げるための反応にも役立っています。
前項でお伝えした、古代生物の時の反応が現代にも活かされているわけですね。
例えば、地震が起きた時や陰口を言われいる時(不安な時、危険な時)は逃避行動や闘争行動が働きます。
このような状況下では原始的な感覚が発動し、逃げたり、机の下に隠れたり、不安が助長されたりなどして感覚が過敏に働く時があります。
この触覚が過敏に反応していることで、日常生活に支障をきたしている状態のことを感覚過敏と言います。
現代の子に多い感覚過敏
現代の子どもは環境が整備され、家での遊びが多くなっていることで触覚刺激の経験が少なく、過敏に反応する子が多いと言われています。
公園でも砂場が閉鎖され、砂遊びが出来るところも限られているし
家が汚れるのが嫌だからと手づかみ食べをさせない家庭があります。
(家が汚れたくないその気持ち、めちゃくちゃ分かります。家もみそ汁なんて、バジャーンされます)
その結果、学童期や成人になってから、鉛筆や箸の持ち方が未発達だったり、人間関係が不安定になったりすることが目立ちます。
過敏が強い方は耳に髪がかかるのが嫌→散髪に行くがハサミが触れたり、慣れない人に切られるのが嫌
などの負の連鎖に悩まされる方もいるそうで、いつも必死に我慢しているそうです。
他にも直接的な触覚過敏の例として、服の素材やタグにこだわりがあったり、爪切りを嫌がったり、痛みや熱さに対して異常な反応を示したりすることがあります。
また、最近では某ウイルスの感染拡大により、マスクが一般化されましたが、感覚過敏により、マスクを付けられない方も多いとのことです。
触覚を育てるには?
では、効果的に触覚を育てるための遊び方や支援事例を紹介します。
・砂場遊び
砂や泥、水を遊びの中に取りいれて触覚刺激をたくさん経験できます。
最近では、屋内で使用する散らばらない砂なども人気になっていますね。
・スライム、粘土遊び
いずれも100均などで購入できます。スライムの独特の粘り気やヒンヤリ感、粘土の硬さや重さなどを感じながら、造形遊びをして楽しめます。
また、小麦粉粘土や手作りスライムなどは素材の分量で粘り気や硬さが変わってくるので作る楽しみも同時に経験出来そうですね。
・ボールプール
ショッピングモールや大型のレジャー施設には大体設置されているボールプールです。全身をボールで包まれる感じは穏やかな触覚刺激で落ち着く空間となりますよね。
まとめ
今回は感覚の中の‘触覚‘について簡単にご紹介させていただきました。
私も大人になってから、触覚過敏であることに気づき、タグや服の素材を選んでいたことに納得いきました。
感覚過敏の反対に、低反応などがあります。痛みを感じにくかったり、物の判別が難しくなったりすることがあります。
あまり一般的ではないので今回は割愛させていただきました。
触覚過敏を理解すると、周りのあの人の行動が理解出来たり、マスクを付けていない人には理由があることを知れたり、みんなが過ごしやすい環境になっていくのはないかと思います。
そんな世界になることを願ってまとめとさせていただきます。
ありがとうございました!
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