発達障害?ADHD?心配ありません。まずは、知識の準備を。

こんにちは、ハナブーです。

ここ一か月ほど、心理学強化月間としています。

心理士のお友達とお勉強する機会があったので、心理士目線から子供の関わり方について考えています。

作業療法士の良い所はいろいろな職種の事を考えられることだと思います。

僕は、ポジティブな意味で作業療法士の事を「器用貧乏」だと感じていて、色んな人の、色んな職種の事をその人の立場になって考えられる職種だと感じています。

さて、前置きが長くなりましたが、今回は注意欠陥多動性障害(以下.ADHDとする)について考えていきたいと思います。

「なんだかうちの子は他の子と違う気がする…」 

子育てをしていると、ふとした時に「もしかしたら発達障害かもしれない」と気になる場面に出会うことがあります。

発達障害の早期発見は重要なことですが、あまり神経質にならないことも大切です。

今回は、我が子がADHDかもしれないと悩んだ時に読んでほしい子どものADHDについての特徴や、とるべき対応についてお伝えしていきます。

ADHDとは

発達障害のひとつの項目でもあるADHDですが、ADHDに見られる主な特徴として

不注意(集中できない、忘れ物が多い)

多動性(じっとしていられない、常に体を動かしている)

衝動性(思いついたままに行動する)

の3つが挙げられます。

もちろん、これらに当てはまらない子もいますし、一概には言えませんが、大きな特徴と言えるでしょう。

はっきりとしたADHDの特性が現れるのは4歳~7歳頃からになります。

ADHAの診断は何歳から?

ADHDを含む発達障害の正式な診断は3歳を過ぎてからが一般的です。

なぜなら、発達障害の症状は、低年齢のお子様であれば誰にでも見られる行動が多くあるために、当てはまる項目が多くあってもそれが発達障害だと一目では判断できないためです、

発達障害に似た多くの行動は、子どもの年齢が大きくなってくると自然に消息していくものですが、小学校に上がる時にも発達障害のような行動があらわれている、または目立つ・気になるようでしたら、一度専門医を受診することをおすすめします。

また、診断は医師免許を持っている医師しか下せません。

ネットでADHDなどと検索するとチェックリスト等のサイトが表示されますが、正式な判定ではないので、鵜吞みにするのは注意が必要です。

医者はアメリカ精神医学会(APA)のDSM-5(「精神疾患の診断・統計マニュアル 第5版」)を元に検査、診断を行っております。

これらの項目はDSM-5の一部抜粋になります。

  1. 「不注意(活動に集中できない・気が散りやすい・物をなくしやすい・順序だてて活動に取り組めないなど)」と「多動-衝動性(じっとしていられない・静かに遊べない・待つことが苦手で他人のじゃまをしてしまうなど)」が同程度の年齢の発達水準に比べてより頻繁に強く認められること
  2. 症状のいくつかが12歳以前より認められること
  3. 2つ以上の状況において(家庭、学校、職場、その他の活動中など)障害となっていること
  4. 発達に応じた対人関係や学業的・職業的な機能が障害されていること
  5. その症状が、統合失調症、または他の精神病性障害の経過中に起こるものではなく、他の精神疾患ではうまく説明されないこと

幼児に現れるADHAの症状とは

まだ年齢が小さいために正式な診断は下りないものの、早くから現れるADHDの症状がいくつかあります。

それは保育園や幼稚園に通い始めたことで目立つようになっていきます。

・じっと座っていることができない

・いつもそわそわキョロキョロしている

・先生のお話しを聞けない

・お友達とトラブルばかりを起こす

こういった場面が増えてくる、目立ってくることで早期のうちにADHDを指摘されるケースがあります。

叱られやすいADHDの子ども達

ADHDの子ども達は、叱られる場面がとても多くあります。

忘れ物が多い、集中力がない、じっとしていられない、お片付けができない、こういった特性があるために「ふざけている」「人の話を聞いていない」など本人たちの意とは反して叱られるばかり…。

そのために自信を失ってしまい、自己肯定感が低い傾向にあります。

年齢が小さく、まだADHDだという診断が下りていない場合でも、子どもの小さな失敗に対しては命に関わることでない限り大らかに見守る姿勢を意識しておくことは大切なことです。

出来たことを大袈裟なくらいにしっかりと褒めてあげる、そして一緒に喜んであげてください。

「出来たね!」「すごいね!」と大好きな親が褒めてくれることで自己肯定感が上がり、チャレンジ精神を伸ばすことができます。

叱られることに慣れてしまうのは子どもにとって辛いこと。

叱られるばかりだと自分の殻に閉じこもり心を閉ざしてしまう可能性もあります。

ADHDかもしれないと気になり始めた時は、出来ないところを指摘するのではなく、まずお子さんの「出来た!」に目を向けるようにしてあげられると良いすよね!

不安な気持ちを一人で抱え込まないで

他の子どもたちと比べて落ち着きがない、違和感がある、言うことを聞かない。

こういった行動が目立ってくると「うちの子はADHDかもしれない…。」と親としてはとても不安な気持ちになりますよね。

ADHDの子どもは、周りからの音や刺激に非常に敏感なために集中できない、または衝動的な行動に走る場面が見られます。

そのために子どもと向き合おうとしてもうまくいかなかったり、イライラするばかりで親の方が情緒不安定に陥ってしまうケースがあります。

ADHDについての正しい知識を取り込むこと、さらに対応法や向き合い方を知ることで気持ちが軽くなったり前向きに考えられるようになります。

ADHDのお子さんに限ったことではなく、子育ては精神面、体力面共に非常に大変なことです。

辛い時や不安な時は一人で抱え込まずに、支援センターや保育園(幼稚園)の先生、専門機関などに相談してみることをおすすめします。

さいごに

ADAHかもしれないと悩んだ時は、まずお子さんが何に困っているのか、どんなことで辛い思いをしているのかというところに意識を向けるようにしましょう。

年齢が小さいうちは正式な診断は出ないケースがほとんどですが、ADHDかもしれないという疑いがある時は、お子さんに合った対応をしていくことでお子さんはもちろん保護者の方も落ち着いて笑顔で過ごせる日が増えるかと思います。

診断はお子さんに障害があることを伝えるためだけにあるのではありません。

お子さんにとってどういった雰囲気が過ごしやすいのか、辛くならないよう工夫して考える、悲観的にならない言葉かけ、そういったお子さんにとっての環境を整えるためにも診断は必要なことです。

子どもにとって一番の味方は親であるあなたです。

神経質になりすぎて悩みすぎると親の方が精神面で不安定になってしまうので、一人で抱え込まないこと、相談すること、そして頼れる場所はどんどん頼りながら無理のない子育てをしていけるよう心掛けてくださいね。

周りに相談する人がいないよ!なんて方は、僕に出来る事があればなんでもしたいのでTwitterなどで相談してみてください!

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