こんにちは、ハナブーです。
昨今、様々な育児法が取り上げられています。
先に結論を言います。子育てに正解はありません。
ママ友がこうやってた、インフルエンサーがこんな事言ってた、だから家もやってみよう。
これは我が家に通用しない場合が多いです。
子育てって、親になった人たちの、自分が育てられた時の経験でしか物事の尺度を測れないため、めちゃくちゃに難しい問題なんですよね。
最近は子育てしてきた方が本を出したり、研究が進んだりして、昔よりは答えのある悩みが増えてきたと思います。
正解のない子育てではありますが、今回はあえて、育児法の1つである「怒らない子育て」について深読みしていきます。
頭の中に知識や考え方の引き出しを増やしておくだけでも、見えてくるものがあるかもしれません。
怒らない子育て
「怒らない子育て」とは、「のびのびとした子育て」「ゆとりある子育て」を軸にされている育児法です。
子どもの自己肯定力を高めたり自主性を伸ばすことに効果があるとされているために、「怒らない子育て」は現在注目されつつあります。
ですが「怒らない」の言葉だけが独り歩きしてしまい、怒らない子育ての本来の意味が置き去りになっていると感じる時もあります。
次に「怒らない子育て」の意味について、そしてメタ認知を取り入れた子育て法についてお伝えしていきたいと思います。
「怒る」と「叱る」の違い
「怒る」と「叱る」は似ているようですが全くの別物です。
怒るのは感情から起こる言動であり、衝動的なものですがコントロールすることが可能なものです。
一方、叱るという行為は、自分の主観ではなく相手を思い、よりよい方向へ導くためにアドバイスすることです。
この2つの違いを知ることで、怒らない子育ての根本的なものが見えてくるのではないでしょうか。
怒らない子育てとは
怒らない子育ては「子どもがいけないことをしても叱らないようにしましょう」と推進されているものではありません。
自分の感情で怒るのではなく、𠮟るべき場面は叱り、失敗ばかりに目を向けるのではなく、子どもの「出来た」を見逃さないこと。
「出来た」を一緒に喜び、子どもを褒める場面を増やしていくことを目的とされているものです。
いけないことをしてしまった時に大人が子ども達に「何がいけなかったのか」をしっかり教えていかないと世の中は無法地帯になってしまいます。
ですから𠮟るべき場面では、子どもときちんと向き合うことは大切なことです。
しかし、自分の感情任せに衝動的に怒ってしまうと教えるべきことが上手に伝わらず「怖い」と感じさせるだけになってしまい、「何がいけないのか」を理解出来ないまま次に生かすことが出来なくなります。
「そんなことを言われてもイライラしてしまう…」そうですよね、その気持ちはとてもよくわかります。
そんな時に活用していただきたいのがメタ認知法です。
メタ認知とは
メタ認知とは「自分の認知を認知する」こと。
例えば、子どもが言うことを聞いてくれずワガママ放題…。ものすごくイライラする!
こういった時に「あ…今の私は相当怒っているな…」と感じることができる、これがメタ認知です。
自分自身を客観的にみた時に、今の自分がどういった感情でいるのかを認知する、自分の感情をコントロールしながら冷静な判断や行動ができる能力を「メタ認知能力」と言います。
このメタ認知を強化することで、怒りの感情をコントロールすることが出来るようになります。
メタ認知を強化するトレーニング方法として一番簡単な方法は「鏡の中の自分と会話すること」です。
「今怒っているね」「何でそんなに怒っているの?」「私で良かったら話を聞くよ」と、もう一人の自分と会話をしてください。
そしてもう一人の自分から自分に向けて「辛かったね」「こうしたらどうかな?」とアドバイスをします。
このトレーニングでメタ認知が強化され、衝動的な怒りの感情を抑え上手にコントロールできる自分になります。
世界の大舞台で活躍しているアスリートの方々もこのメタ認知を強化しています。
彼らは自分をコントロールする能力を強化しているために、大きな大会やオリンピックの大舞台で冷静さを失わず実力を発揮出来るのだそうです。
メジャーリーグで大活躍していたイチロー選手も「自分の斜め上にはいつももう一人の自分がいる」と公言しています。
常にもう一人の自分を置いて、客観的に自分をみているのですね。
子育てにおいて、イライラしてしまう場面や大きな声を上げてしまう時があることでしょう。
ですが、それが日常化してしまうと怒ってばかりの自分が嫌になり、そのことがさらにストレスになったり、子どもにとっても辛い状況になってしまいます。
怒りをコントロールするメタ認知を強化して、怒っている自分の気持ちを自分自身で認めてあげられるようになると怒ってばかりの日常から抜け出すことが出来ます。
メタ認知と子育て
「怒らない子育て」=「叱らない子育て」ではないということを解説しましたが、育児書通りにいかないのが子育て。
なかなか思うように進まなかったりイライラしてしまう場面は親であればきっと誰でも経験していること。
怒らない子育ては理想論だと、綺麗事だと、そう思う方もいらっしゃることでしょう。
怒らない子育ては「いけないことをしても容認しましょう」とされているのではなく、いけない時はきっぱり叱る、そして出来たことはしっかり褒めることです。
その時に自分の怒りの感情だけが先走ってしまわないように、メタ認知を活用して自分の感情をコントロールしていきましょう。
子育てがストレスになっている時や、冷静さを必要とする場面などでもメタ認知は活躍します。
子どもと真剣に向き合う時には、後から後悔しないようになるべく感情任せにならず、怒りを静めてから向き合うようにしてみてはいかがですか?
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