こんにちはハナブーです。
発達分野における作業療法士は生活面や、手先の運動に強みを発揮している場合が多いです。
手先を使う運動は日常生活に当てはめると数えきれないほど挙げられます。
箸や、鉛筆の持ち方、ファスナーの操作など生活には欠かせない要素がたくさんありますよね。
では、手先が不器用なままだと、どうなるのでしょうか。
結論から言いますと、自己肯定感の低下や自信の低下、手抜きと思われて、周りから誤解されやすいといったマイナス面が多く挙げられます。
今回は「学習面」と「生活面」から簡単に読み解き、どのような遊びを行えば良いか見ていきたいと思います。
生活面的要素では自分から進んで作業することが減る
年齢を重ねるごとに親から自分でやることを要求されたり、幼稚園などで同級生が当たり前のようにやっているのをみると、どうしても焦ってしまいます。
その結果、周りと行動の速さを同じにしようと、家族や先生がやってしまい、成功体験を積めないままに時が過ぎてしまうのです。
そうすると、将来的に自分でやろうとする事が減り、指示がないと動けなかったり、自分でやろうとしてもやり方が分からないので、イライラしたり引っ込み思案な性格になり、負の連鎖に陥るわけです。
学習面的要素では最悪不登校になる
では次に、不器用なまま勉学に励むとどうなるのでしょうか?
一見すると国語や算数には手先の運動はあまり関係ないように感じますよね。
どちらかといえば図工や音楽に影響がありそうですよね。
もちろん、物理的にリコーダーの穴を抑えられなかったり、ハサミや糊が上手く使えないといった問題が挙げられることがあります。
国語や算数は、鉛筆の持ち方といった物理的な不器用さを除けば、板書や文字の読み、図形の認知などニ次障害的に問題が出てきます。
そうなると、授業のレベルやスピードが上がる3年生頃からついて行けなくなり、自己肯定感が低下し不登校になり、学習機会が失われるといった負の連鎖が起こることがあります。
不登校の原因が本人が自覚していれば良いですが、周りの理解を得られない場合は無理に登校させたり、怠けてるなどのレッテルを貼られる事があります。
最近はタブレット教育や通信教育が普及し、学習機会の充填が出来るようになってきていますが
やはり、学校で同級生と勉強したほうが様々なメリットがありますよね。
遊び方
ふたつの側面から不器用なまま生活することのデメリットを挙げました。
では、具体的にどのような遊びに誘っていけば良いでしょうか。
二つ紹介しようと思います。
・対物遊び
文字通り、物と関わる遊びです。
粘土やスライム、人形を作ってそのおもちゃに命を吹き込む遊びです。
手先の運動はもちろん、目と手の協応運動や、力の強弱。また、人形同士のやり取りの中で、相手の表情や気持ちが読み取れるようになるといった点が挙げられます。
・対人遊び
次はお友達や大人などの人との遊びです。
かくれんぼやおにごっこなどの昔からある、遊びです。
対人遊びは主に全身運動なので、器用さの土台となる身体作りが行えます。また、プレイスキルや対人スキルなど、社会的に必要とされるスキルなどの基礎となる大事な遊び方と言えます。
いずれにしてもその子の遊び方や必ず成功できるであろう遊びへ誘導し、成功体験を積んで、自信や自己肯定感を上げていくような誘い方も必要となってきます。
まとめ
以上、二つの側面からみた不器用さとそれに対する遊び方の一例までお話させていただきました。
いわゆる不器用な子と呼ばれる子たちは、上で紹介した遊びの経験値が十分でなかったり、誤った遊び方を学習しているケースが多いです。
大人たちがその子のレベルを予測し、遊びに誘っていくかが大事なポイントになりそうですね。
簡単な遊びから始めて大人も子供も楽しい毎日を送りましょう!
それでは、次回まで。ここまで読んで頂いてありがとうございました。!
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