作業療法士って何屋?幅広いフィールドで活躍する何でも屋です!

こんちは!ノッチ改め、ハナブーです!

自分史の中でも馴染みのあるあだ名に変えてみました(笑)

ブログのリニューアルやリアリティが忙しくて記事の更新が怠っておりました!

娘が先日、無事に一歳になり、仕事の引継ぎがあったりと、公私ともに慌ただしい毎日で充実しております。(余裕ぶって自分に言い聞かせる)

さてさて、今回は私の職業でもある、「作業療法士」について少し、解説していきたいと思います。

…………う、うん!(咳払い)

作業療法士は20世紀初頭のアメリカ発祥で、

日本で正式に資格が認められたのは1966年なんですねぇ…。

まぁ、歴史なんて大体の人が興味ないのですっ飛ばしますが、名前はなんとなーく聞いたことがあるよ!って人もいるのではないでしょうか?

私も学校に入学するまでは知らなかったし、なんなら最初は、アスリートトレーナーとか、ゴリゴリのリハビリを提供できる、理学療法士になりたかった。

でもね、実際に勉強してみると作業療法士もなかなか奥が深いんですね。沼にはまりました…

前置きが長くなりました。今回はですね、簡単に作業療法士の概要と私が働いている発達領域での活躍について話してみようと思います。

リハビリの仕事について

冒頭でも触れた通り、名前を知っている人は「マッサージしてくれる人」「リハビリする人」などとなーんとなく、知っていくれている方がいます。

おおまかにいうとそんな感じです。ってか、それです。

リハビリ職とくくられる、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士と呼ばれる内の一つなんですね。

でも、リハビリ職の人たちに「マッサージして」とか「マッサージ得意なんでしょ?」なんて言った日にはとっても怒られます…。自分も怒られました。

自分の仕事に誇りを持っているんですね。実際、素晴らしい仕事だと思います。

この際にリハビリ職(今回は作業療法士)について少しでも詳しくなって、身近なリハビリ職の方と良好な関係を築きましょう。

リハビリ職のそれぞれの役割を一言ずつまとめます。

理学療法士…身体の基礎的な動きについて働きかける。(立つ、座る、歩くetc)

作業療法士…日常生活の動きについて働きかける。(トイレに行く、料理をする、お風呂に入るetc)

言語聴覚士…耳や口などの高度な機能について働きかける。(吃音症、難聴症、偏食etc)

これまた怒られるような表現になりますが、一昔前は理学療法士は「足」作業療法士は「腕」言語聴覚士は「言葉」などで区別されていました。

いまだにその印象を持っている方や、そういった区別の方法で仕事を割り振っている職場も多く残っています。

私はそのうちの「作業療法士」として勤務しているわけであります。

働き方について

作業療法士の働く場所は様々で、日本作業療法士協会が発行しているパンプレット(https://www.jaot.or.jp/files/page/kankobutsu/pdf/21_pamphlet.pdf)にはこのように紹介されています。

就職先は主にリハビリ病院で、身体障害領域と呼ばれており、骨折した方や高齢者の機能回復などに貢献している人が多いですね。

就職先で次に多いのは、精神障害領域といって、精神病院に勤務し、統合失調症やうつ病の方の機能回復に貢献している方も多いです。

発達領域と区分される、保育園や児童発達支援事業所で働いている作業療法士は1%程で、珍しい働き方の一つであると言えますね。

子ども相手にする作業療法士は何しているの?

結構、定義が難しい議題です。故に答えが無限の議題でもあります。

脳性まひや、ダウン症などの疾患名がついている子はもちろん、最近流行りの「グレーゾーン」の子に対するニーズも高まっています。

具体的な家族の思いで挙がり易いのは、「箸をうまく操作してほしい」「鉛筆を正しくもってほしい」

「正しい姿勢で授業に取り組むようになってほしい」「身体の使い方が不器用なのを良くしてほしい」などが多いです。

ただ、箸や鉛筆を正しく操作したり、正しい姿勢と長時間取り続けるには身体的な機能の理解が不可欠です。

そういった意味では理学療法士の知識が土台となって理解されていないと、問題解決にはならないんですね。

また、発達領域で働く作業療法士の武器として「感覚統合」の考え方があります。「感覚統合」についてはいずれ、別の記事で詳しく書きますが、

そのことも考えると言語聴覚士と役割が重複している場面も多いんですね。

結果的に作業療法士は理学療法士と言語聴覚士どちらの分野にも関われる、器用で重要な職種であります。

上記のようなことが理解されていないと、中途半端な立ち位置になったり、家族から理解されない事が多くあり、私の悩みの種でもあります。

具体的にはなにをしている?

作業療法士は相手に寄り添い、相手に適応することが大事な職種です。

私自身の考え方として、

目先(一年先や二年先)の目標に向かうのではなく、その子が将来、自分で生活する力(自活)を身に付けたり、

家族に対しては、悩みを聞いて心を楽にしてもらったり普段の生活の関わり方や、テクニックをアドバイスして、なるべく楽しく、楽に育児が出来るように支援する事を念頭に置きながら関わっています。

ではここで、一例で、箸が使えない子がいたとします。

まずは、その子の観察と評価を行います。

指先の動きや、肘・肩の動き、上半身や全身の動き、目の動きや認知機能など観察するところは数えきれないほどありますが、そこで苦手な所を炙り出します。

次に、その評価した項目を支援します。

苦手な所に直接支援することもありますが、基本的にはその苦手な所に作用する動きを遊びで促します。

大事なことなのでもう一度いいます。遊びで苦手な所を解決していきます。

コインを入れて遊んだり、綱引きをしたり、ヒーローごっこも、その苦手さを解決できる遊びです。

関わる頻度にもよりますが、1~2か月に一度再評価をしてまた、支援していく。という流れです。

おわりに

いかがでしたでしょうか?少しは作業療法士の事知れたかなと思います。

子ども相手の作業療法士は、子どもや、その家族の関わりを大事にして、信頼関係を築く。

また、遊びの支援を大事にし、楽しみながらその子たちの人格形成や未来に向かって、寄り添う。

自分でいうのもなんですが、とても素晴らしい仕事です。

作業療法士は高齢者から生まれる前の胎児まで全ての人間に対して活躍でき、場所も選ばない、何でも屋なんです。

通っている事業所や園などに作業療法士が居たら、なんでも聞いて頼ってください!

秋も深まりつつあり、寒暖差が激しくなる一方ですが、体調には気を付けて過ごしてくださいね!

それではまた、バイブー!

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